ROMからOPLDRV用BGMデータをファイルに書き出すプログラム。
MSX実機でカートリッジを後挿しして実行すると、 OPLDRV用のBGMデータをファイルに保存します。
MSX実機用のツールです。
- R-TYPE用:
RDRTYPE.BAS
- FM PAC用:
RDFMPAC.BAS
一度VRAMに書き出してからBSAVEします。
- BASICが起動
- PAUSEキーを押すなどしてからカートリッジを挿入
RDRTYPE.BAS
またはRDFMPAC.BAS
を実行 4, スロット番号を聞かれるので、カートリッジを挿しているスロット番号を入力してRETURNキー
スロット番号の例 16進数を&Hをつけずに入力します。
- 例)スロット1 ...
1
を入力- 例)スロット1-2 ...
89
を入力
(0x80 + 拡張スロット*4 + 基本スロット)
FMPAC0.BIN ~ FMPAC4.BIN の 5個が出力されます。
RTYPE0.BIN ~ RTYPEF.BIN の 16個が出力されます。
( OPLDRV_toolにソースコードがあります。)
OPLDRV TOOL
OPLDRV_tool [/l:filename][/b:address)][/r:address)] [INPUT FILENAME] [/o:OUTPUT FILENAME]
/l:filename Log text output to file.
/a:address set base address for RAW file.
(Required for data using user voice.)
/r:address relocate to address.
(Required for data using user voice.)
/b add BSAVE header to output.
/-b RAW output. (remove BSAVE header)
/cv:fmpac convert ex-voice to user-voice. (use FMPAC ver.)
/cv:music convert ex-voice to user-voice. (use A1GT ver.)
(same as /cv:a1gt)
/v:volume modify volume (-15 ~ +15)
*1 [address] is hexadecimal.
(e.g. 0000, a000, C000)
*2 take care address when use "user-voice".
("user-voice" use absolute address)
OPLDRVデータのユーティリティーです。
基本的にはデータの検査をするための実験プログラムです。
- BGMデータの内容を解析表示
- BSAVE形式からRAWや、RAWからBSAVE形式への変換
- ユーザー音色を使用しているデータの配置ドレスの変更
オプション | 機能 |
---|---|
/l:ファイル名 |
解析情報をテキストファイルに出力 |
/o:ファイル名 |
ファイルを出力 |
/b |
BSAVE形式で出力(省略時は入力ファイルと同じ形式) |
/-b |
RAW形式で出力(省略時は入力ファイルと同じ形式) |
/a:アドレス |
入力ファイルがRAW形式の場合、開始アドレスを指定(16進数4桁) |
/r:アドレス |
出力ファイルの配置アドレスを変更(再配置)(16進数4桁) |
/cv:fmpac |
拡張音色(ROM内蔵音色)の違いを吸収するため、FMPAC ROM音色と同等のデータを使用してユーザー音色コマンドに変更する |
/cv:music |
拡張音色(ROM内蔵音色)の違いを吸収するため、A1GT ROM音色と同等のデータを使用してユーザー音色コマンドに変更する |
/v:音量補正値 |
ボリュームを補正する (値は-15~15)(マイナス値は音が大きくなる) |
Warning
/cv:???
コマンドを使用する場合は絶対アドレスを使用するので、
- BINファイルでの入力または
/a:nnnn
での入力データアドレス指定/r:nnnn
での出力アドレス指定をしてください。
指定しなくても変換はできますが、演奏時に正常な音色データが鳴らない可能性があります。
拡張音色(ROM内蔵の定義音色データ)はFMPACや内蔵ROMによって異なります。
FMPACの曲はFMPACの内蔵音色定義を使用しないと、かなり音が違います。
その場合、/cv:fmpac
オプションを使用することでどの環境でもオリジナルの音が聞けるようになります。
また、ユーザー音色に変換するので、その他の注意事項はユーザー音色を使用したデータを使用する場合
を参照ください。
Warning
BIN2OPL.BAT ではこの変換も行います。
出力されるデータは/r:9000
で指定し、に9000Hへ読み込んで演奏するようになっています。
演奏データを配置するアドレスを変更したい場合は/r:9000
を配置したいアドレスに変更してください。
OPLDRVデータは、ユーザー音色の指定に絶対アドレスを使用しています。
ユーザー音色を使用しているデータの場合は、データの開始アドレスが必要になります。
ユーザー音色を使用していなければアドレスは気にする必要はありません。
RTYPE、FMPACともにユーザー音色は使用していません
BSAVEファイルであれば開始アドレスは自動で取得できますが、
RAW形式のファイルを入力ファイルとして使用する場合、
開始アドレスが不明なので/a:nnnn
オプションをつけてください。
RTYPE?.opl
の音量を2上げて RTYPE?M.opl
として保存します。
今のところ予定していない機能
- ユーザー音色を別ファイル出力
- ユーザー音色アドレスを別指定して出力
- MMLの出力
本来作ろうとしていた機能
- MuSICAバイナリファイルからOPLDRVファイルへの変換
MuSCIA2OPLDRVは作ろうと思っています。
MSXで
EXTEACT_FROM_MSX_CARTRIDGE/RDRTYPE.BAS
EXTEACT_FROM_MSX_CARTRIDGE/RDFMPAC.BAS
を実行してできる*.BINファイルはBSAVEファイルです。
oplファイルはBSAVEヘッダのないRAWデータですので、 oplファイルが欲しい場合は、 BINファイルからoplファイルを生成する必要があります。
手順は2つあります
- 手作業の場合
binfファイルの先頭の7バイトをバイナリエディタ等で削除しoplファイルとして保存します。 - OPLDRV_tool.exe
(Winddowsで)吐き出された*.binを同じフォルダにおいてBIN2OPL.BATを実行します。